*通常版と特装版があり、こちらはソフトカバーの通常版です。本文の内容は共通です。
杉山佳は2020年に東京藝術大学 美術研究科 博士後期課程を修了し、現在日本画家として「不在」をテーマに、「見立て」と「引用」という日本美術で用いられてきた技法をいかして対象を表現するスタイルで制作をしています。MOTION GALLERYでのクラウドファウンディングを経て、成功をおさめ出版に至りました。
・通常版と特装版があり、こちらはソフトカバーの通常版です。
・日本画のテクスチャーを活かした作品写真は写真家の川村恵理が撮影。
・著者と森鴎外記念会常任理事 倉本幸弘氏のテキストを掲載。
・A4フルカラー104ページ+モノトーン16ページ
以下作者コメントより引用
例えば、椅子を描くことで、その持ち主の存在やそこに居た人の気配を間接的に表すことができると考えています。つまり私の描く椅子や机はその持ち主の「見立て」であり、人物不在のポートレイトなのです。
今回の画集に掲載する絵はすべて「人物の見立て」として家具や日用品が置かれている「部屋」を描いています。選んだ家具や使った道具には、持ち主の個性や趣味性が表れます。それらが集積され、日々の暮らしを映し出す「部屋」は、住人自体は不在でも、その人物が過ごした記憶の容れ物として、よりその人物を表す筈です。その「部屋」を描くことで「人物不在の肖像画」として作品を制作しています。なので今回の画集のタイトルは「不在の部屋」としました。
〈通常版 書籍情報〉
限定500部
本文A4( 210mm x 297mm) ソフトカバー
カバー箔押し、表紙シルバー印刷
ISBN 978-4-9911606-2-2
重量:570g
撮影:川村恵理
寄稿:倉本幸弘
デザイン:泉 美菜子(PINHOLE)
題名英訳:マチダ ゲン
印刷:藤原印刷株式会社
製本:望月製本所