「PETALOPOLIS」の続編として、写真家 新納翔がBOOK AND SONSでの個展の際に発表した作品集。
東京の都市風景を極端に引き伸ばし、グラフィカルに構成した作品13点を集めた短編作品集です。
開発されつくされ、上にしか伸びることができない東京という都市。その様は強制的に上へ上へと引き伸ばされているようにも感じる。
既刊「PETALOPOLIS」で縦構図の写真群によって提唱された東京の未来の都市風景への批判的な視線を、より縦に長く、単一に伸びていく抽象的な視覚表現へ昇華し、現在の都市のありさまを「unsustainable」=持続できないものとして示唆している。
書誌情報
A4縦 フルカラー16ページ(カレイドインク) スクラム製本(OPP袋入り)
図版13点
著者:新納翔
デザイン:泉美菜子(PINHOLE)
プリンティング・ディレクション:熊倉桂三(山田写真製版所)
印刷:山田写真製版所
新納翔
1982年横浜生まれ。 麻布学園卒業、早稲田大学理工学部中退。 2000年に奈良原一高氏の作品に衝撃を受け、写真の道を志す。 2009年から2年間、中藤毅彦氏が代表をつとめる新宿四ツ谷の自主ギャラリー「ニエプス」で メンバーとして活動。 かつて肉体労働者の街と呼ばれた東京都台東区にある「山谷地区」を撮影するために、約7年間簡易宿泊所の管理人として撮影。 その後築地市場を撮る為に、市場を担当する警備会社に就職、その後も常に内側からの視線によって変わりゆく街・都市風景を捉えてきた。
主な写真集に『山谷』『Another Side』『築地0景』『PEELING CITY』『PETALOPOLIS』がある。 現在RICOH・PENTAXアンバサダー。